》》PARTNER−ARM9T−TP《《         株式会社マイダス・ラボ このドキュメントには、PARTNER-ARM9-TPに関する補足説明が記述されてい ます。ご使用の前に必ずお読みいただくようお願いいたします。 改訂履歴 -------- Version 3.30 ・LAN接続のRTEのときに正常に動作しない場合があった不具合を         修正しました。 Version 3.21 ・OMAP161xに対応しました。        ・コマンドウィンドウでのブレークポイント設定においてライン番号の         指定ができない不具合を修正しました。 Version 3.20 ・CFGファイルのFLASH_MEM2記述に対応しました。         「FLASH_MEM2の記述について」の項をお読みください。 Version 3.12 ・RTEのチャンネル番号の指定を追加しました。        ・ハードウェアブレークポイント設定ダイアログにおいて、         操作ができなくなる不具合を修正しました。 Version 3.11 ・OMAP(ARM925T)に対応しました。         MMUコマンドを追加しました。 Version 3.10 ・バストレース機能を追加しました。         BTRCコマンド、バストレースモードダイアログを追加しました。        ・Intelタイプのフラッシュメモリに対応しました。 Version 3.00 ・RTE-2000-TPに対応しました。         「RTE-2000-TPの対応」の項をお読み下さい        ・トレース機能を追加しました         ヒストリウィンドウを追加しました。         ヒストリウィンドウにトレースのメニューを追加しました。         TRC,TD,TRSC,TEVT,TENA,TFIFO,TVDATコマンドを追加しました。        ・デバッグ情報の内部処理方法を変更しました。デバッグ情報量の多い         オブジェクトが読み込めない問題を改善しました。         デバッグ情報領域の設定方法に変更はありません。 Version 1.00 初版 使用する「RTE for WIN32」のバージョン -------------------------------------  バージョンVer5.11以上をご使用下さい。  「RTE for WIN32」の最新バージョンは、以下のURLのページよりダウンロードできます。  http://www.midas.co.jp/products/download/program/rte4win_32.htm 対応CPUについて ------------------  現在対応しているCPUは、ARM946E−S、OMAP151x(ARM925T)、  OMAP161x(ARM926EJ−S)です。  他のCPUでの動作はできません。 アップデート版のインストールについて ------------------------------------  アップデート版のインストールプログラムは、インストールするフォルダのSamples  フォルダ内のすべてのファイルを削除してからインストールをします。  そのため、必要なファイルがある場合は、インストール前に保存をしてください。 対応コンパイラについて ----------------------  現在対応している高級言語は、ARM−C(ADS)のみです。 WindowsNT/2000でのインストールについて ----------------------------------------------------  WindowsNT/2000にPARTNER-ARM9-TPをインストールすると、環境設定プログラムへの  ショートカットは個人用プログラムグループに作成され、共通プログラムグループ  には作成されません。  そのため、他のユーザーがインストールした場合には、RPTSETUP.EXEへのショート  カットがスタートメニューで見ることができません。このような場合は、カレント  ディレクトリをRPTSETUP.EXEがインストールされているディレクトリに移動し、上  記のように起動パラメータ"/ARM9T"を指定してRPTSETUP.EXEを起動してください。  このように起動した後、プロジェクトの登録を行う時に存在しないプログラムグルー  プを登録先として指定すると、その新しいプログラムグループにRTESETUP.EXE起動  用のショートカットが同時に作成されます。  また、RPTSETUP.EXEで"開く"を行った場合、通常は前回開いていたプロジェクト  のディレクトリがカレントディレクトリとなります。しかし、他のユーザがインス  トールしたRPTSETUP.EXEを使用する場合、カレントディレクトリは必ずRPTSETUP.EXE  を起動したディレクトリになります。 このような場合、プロジェクトを登録して  その登録したショートカットからPARTNERを起動するようにすると便利です。 環境設定プログラム RPTSETUP.EXE の起動について ----------------------------------------------  RPTSETUP.EXE起動時には、必ず "/ARM9T"の起動パラメータを指定してください。  インストール時に作成されるRPTSETUP.EXEへのショートカットは、この起動パラ  メータを指定しています。  また、あらかじめプロジェクトファイル(*.KPJ)を指定して起動することもでき  ます。この時は、プロジェクトファイルはパス名を付けて指定してください。  例: >RPTSETUP /ARM9T C:\PROJECT\TEST1\PRTARM9T.KPJ SYSC(システムコールの制御)コマンドについて ------------------------------------------ 1)この機能は暫定対応の機能です。   制限事項がありますので、予めご了解の上ご使用下さい。 2)システムコール機能がONのときは、プログラムがブレーク(強制ブレーク、   ブレークポイント等)するまでは他のコマンドを実行することはできません。   コマンドウィンドウへの文字列入力、強制ブレーク以外の操作を行った場合の   動作の保証はしていません。 3)システムコール機能がONのとき、ウィンドウのフォーカス(アクティブな   ウィンドウ)を変更した場合は、プログラムを強制ブレークします。   システムコール機能を使用する場合は、あらかじめウィンドウのフォーカスを   コマンドウィンドウに移しておいてください。 4)プログラムをロードした場合は、システムコール機能は自動的にOFFになり   ます。ただし、再ロードの場合は現在の機能状態を保持します。 5)システムコール機能の自動設定ができます。   ロードした時のデバッグ情報に"midas_syscall"というラベルがあった場合、   そのアドレスをエントリポイントに登録し、システムコール機能を自動的に   ONにします。 プログラムのロード(Lコマンド)について ----------------------------------------  プログラムをロードした時は、イベントブレークポイントを含め、すべての  ブレークポイントが解除されます。  ただし、再ロードの場合は現在の設定を保持します。 エラーメッセージについて ------------------------ 1)”モニタプログラムが正しく実行できません”   ハード的な要因によりCPU自身が正常に動作できない状態にある場合に   発生します。   パートナーはエラーが発生した時点で各ウィンドウの処理を中断します。   正常な状態で操作する為にはリセット、ホールド、レディ等、CPUを停止   する可能性のある信号の状態を確認し、原因となるハード的な障害の排除が   必要です。   尚、未使用空間等へのアクセスでレディが返ってこない状態になる場合は   以下の方法でそういった空間へアクセスしないようにしてください。   *各ウィンドウ内のアドレスを変更する。   *レジスタウィンドウのメモリ表示を解除する。   *環境ファイル(RPTARM9T.CFG)のMAP指定にり、未使用空間を排除する。 2)"プログラムが正しく実行できませんでした" または、   "プログラムが正しく実行できませんでした、CPUをリセットします"   これは、ステップ実行時に、プログラムがブレークしない場合に発生します。   ソース行とオブジェクトが合っていないとき、プログラムが正しくないとき   等に可能性があります。   パートナーは、自動的に強制ブレークによってプログラムの実行を中止しま   すが、強制ブレークでもブレークしない場合は、CPUをリセットします。 3)”CPUクロックが異常です”   RCLKを使用する設定において、RCLKが30秒以上経過しても戻って   こない場合に発生します。   CPUクロックが停止している可能性がありますので確認し、正常な状態で   ご使用ください。  以上のエラーが発生した後、継続してパートナーから操作する場合は、init  コマンドを発行してください。起動直後と等価な状態から操作が再開できます。 INITコマンドの初期化について ----------------------------  INITコマンドよって初期化をした場合は、ENVコマンドやROMコマンドなどの  初期化コマンドで設定した内容も失われますので、再度設定を行なってください。 Flash-ROMの書き込みについて ---------------------------  Flash-ROMへの書き込み時にエラーがあった場合、管理バッファ上にDirtyの状態が  残ります。この状態で、LoadやFill等でFlash-ROMへの書き込みを行うと正しく動作  しません。ZFコマンドで管理バッファをクリアするか、エラーの発生する障害を取り  除いてから行ってください。 TCMとエミュレーションROMについて --------------------------------------  TCMが有効の場合で、エミュレーションROMの設定領域とTCMの領域が重なる  場合は、コマンドからのアクセスはすべてTCMになります。 ハードウエアブレークポイントについて ------------------------------------  ハードウエアブレークポイントのAFTERモード(ABP2の成立後ABP1の成立でブレーク)は、  現在使用できません。  ANDモードでは、ブレークポイント2(ABP2)はアドレスとアドレスマスクのみが有効  です。このアドレスの種別は、ブレークポイント1で設定した種別と同じになります。 CPUによる制限 ---------------- 現在、CPUの機能により制限されている項目はありません。 RTE-2000-TPの対応 -----------------  RTE-2000-TPへの対応によって、以下のコマンドが変更されています。  ・ROMコマンド    RTE-1000-TPを使用する場合には変更はありません。    RTE-2000-TPを使用する場合は、次のように変更されました。    1) EMEM基板毎の設定をするため、対象となる基板毎にROM1,ROM2,ROM3,ROM4という     コマンドになりました。オプションは同じです。     ダイアログコマンドでは設定する基板を選択します。    2)ROM1/2/3/4コマンドとEMEM基板の関係は次のようになっています。     この関係に合わない設定はできません。 対象基板の     ROMコマンド バス幅 スロット位置 使用できないROMコマンド ----------------------------------------------------------- ROM1 8-bit #3 16-bit #3 32-bit #3+#4 ROM2 ----------------------------------------------------------- ROM2 8-bit #4 16-bit #4 ----------------------------------------------------------- ROM3 8-bit #5 16-bit #5 32-bit #5+#6 ROM4 ----------------------------------------------------------- ROM4 8-bit #6 16-bit #6  ・NROMコマンド    RTE-1000-TPを使用する場合には変更はありません。    RTE-2000-TPの場合には、指定領域の最小単位が変更されました。    エミュレーションしているROMのサイズに応じます。     8/16-bit:128K-byte単位     32-bit :256K-byte単位  ・ENVコマンド    プローブの種類とエミュレーションROMボードの種別等の表示内容が変更、追加され    ました。 トレース機能について --------------------  1)ダンプ表示は、RTE-2000-TP内のトレースデータです。CPUの出力するトレースデータと   同じですが、付加されたデータ等があるため完全に一致するものではありません。 RTEのチャンネル番号の指定 -------------------------  RTEのチャンネル番号は、環境設定プログラム(RTESETUP.EXE)で指定します。  RTEのチャンネル機能を使用しない場合は、0を選択してください。 FLASH_MEM2の記述について ------------------------  この記述は、FLASH_MEMの書式でサポートされていないデバイスのときに使用します。  以下の書式でCFGファイルに記述します。  FLASH_MEM2 開始アドレス,タイプ,セクタサイズ:セクタ数[,セクタサイズ:セクタ数[,セクタサイズ:セクタ数[,・・・]]],CPUバス[,ROMバス] 開始アドレス フラッシュメモリの開始アドレス(16進数)を指定します タイプ アルゴリズムタイプ(16進数)を以下のいずれかを指定します  0 AMDタイプ  1 Intelタイプ  1001 Intelタイプ、ライトバッファ有 セクタサイズ:セクタ数  デバイスの仕様を記述します。セクタサイズ:セクタ数で1セットとし、               128セットまで指定できます。 セクタサイズ 1セクタのサイズ(16進数) セクタ数 連続するセクタ数(10進数) CPUバス CPUのバス幅で8/16/32のいずれかを指定します。 ROMバス フラッシュのバス幅を指定します。 8/16のどちらかを記述します(CPUバスと同じ場合は省略可)。  例) FLASH_MEM2 0000000,0,2000:8,10000:126,2000:8,16,16 Microsoft, MS, MS-DOS, Windows, Windows NT は米国マイクロソフト社の商標です。 その他、会社名,製品名は各社の登録商標ならびに商標です。