》》PARTNER−MIPS32/4Kc−TP《《         株式会社マイダス・ラボ このドキュメントには、PARTNER-MIPS32/4Kc-TPに関する補足説明が記述されてい ます。ご使用の前に必ずお読みいただくようお願いいたします。 改訂履歴 -------- Version 3.30 ・LAN接続のRTEのときに正常に動作しない場合があった不具合を         修正しました。        ・コマンドウィンドウでのブレークポイント設定においてライン         番号の指定ができない不具合を修正しました。 Version 3.20 ・CFGファイルのFLASH_MEM2記述に対応しました。         「FLASH_MEM2の記述について」の項をお読みください。 Version 3.02 ・Green Hills社製コンパイラで作成したDWARF2形式ファイルの         ビットフィールド表示に誤りがあったため修正しました。        ・Green Hills用のサンプルプログラムをDWARF2形式に変更しました。        ・RTEのチャンネル番号の指定を追加しました。 Version 3.01 ・Green Hills社製コンパイラで作成したDWARF2形式ファイルが         読み込めない場合があったため修正しました。 Version 3.00 ・RTE-2000-TPに対応しました        「RTE-2000-TPの対応」の項をお読み下さい        ・Green Hills社製コンパイラで作成したDWARF2形式のデバッグ情報に         対応しました。このための特別な設定はありません。        ・デバッグ情報の内部処理方法を変更しました。デバッグ情報量の多い         オブジェクトが読み込めない問題を改善しました。         デバッグ情報領域の設定方法に変更はありません。        ・環境設定メニューでエラーが発生する不具合を修正しました。 Version 1.00  初版 使用する「RTE for WIN32」のバージョン -------------------------------------  バージョンVer5.09.01以上をご使用下さい。  「RTE for WIN32」の最新バージョンは、以下のURLのページよりダウンロードできます。  http://www.midas.co.jp/products/download/program/rte4win_32.htm アップデート版のインストールについて ------------------------------------  アップデート版のインストールプログラムは、インストールするフォルダのSamples  フォルダ内のすべてのファイルを削除してからインストールをします。  そのため、必要なファイルがある場合は、インストール前に保存をしてください。 WindowsNT/2000でのインストールについて ----------------------------------------------------  WindowsNT/2000にPARTNER-MIPS32/4Kc-TPをインストールすると、環境設定プログラムへの  ショートカットは個人用プログラムグループに作成され、共通プログラムグループ  には作成されません。  そのため、他のユーザーがインストールした場合には、RPTSETUP.EXEへのショート  カットがスタートメニューで見ることができません。このような場合は、カレント  ディレクトリをRPTSETUP.EXEがインストールされているディレクトリに移動し、上  記のように起動パラメータ"/MIPS4KT"を指定してRPTSETUP.EXEを起動してください。  このように起動した後、プロジェクトの登録を行う時に存在しないプログラムグルー  プを登録先として指定すると、その新しいプログラムグループにRTESETUP.EXE起動  用のショートカットが同時に作成されます。  また、RPTSETUP.EXEで"開く"を行った場合、通常は前回開いていたプロジェクト  のディレクトリがカレントディレクトリとなります。しかし、他のユーザがインス  トールしたRPTSETUP.EXEを使用する場合、カレントディレクトリは必ずRPTSETUP.EXE  を起動したディレクトリになります。 このような場合、プロジェクトを登録して  その登録したショートカットからPARTNERを起動するようにすると便利です。 環境設定プログラム RPTSETUP.EXE の起動について ----------------------------------------------  RPTSETUP.EXE起動時には、必ず "/MIPS4KT"の起動パラメータを指定してください。  インストール時に作成されるRPTSETUP.EXEへのショートカットは、この起動パラ  メータを指定しています。  また、あらかじめプロジェクトファイル(*.KPJ)を指定して起動することもでき  ます。この時は、プロジェクトファイルはパス名を付けて指定してください。  例: >RPTSETUP /MIPS4KT C:\PROJECT\TEST1\PRTMIPS324KT.KPJ SYSC(システムコールの制御)コマンドについて ------------------------------------------ 1)この機能は暫定対応の機能です。   制限事項がありますので、予めご了解の上ご使用下さい。 2)システムコール機能がONのときは、プログラムがブレーク(強制ブレーク、   ブレークポイント等)するまでは他のコマンドを実行することはできません。   コマンドウィンドウへの文字列入力、強制ブレーク以外の操作を行った場合の   動作の保証はしていません。 3)システムコール機能がONのとき、ウィンドウのフォーカス(アクティブな   ウィンドウ)を変更した場合は、プログラムを強制ブレークします。   システムコール機能を使用する場合は、あらかじめウィンドウのフォーカスを   コマンドウィンドウに移しておいてください。 4)プログラムをロードした場合は、システムコール機能は自動的にOFFになり   ます。ただし、再ロードの場合は現在の機能状態を保持します。 5)システムコール機能の自動設定ができます。   ロードした時のデバッグ情報に"midas_syscall"というラベルがあった場合、その   アドレスをエントリポイントに登録し、システムコール機能を自動的にONにしま   す。 プログラムのロード(Lコマンド)について ----------------------------------------  プログラムをロードした時は、イベントブレークポイントを含め、すべての  ブレークポイントが解除されます。  ただし、再ロードの場合は現在の設定を保持します。 エラーメッセージについて ------------------------ 1)”モニタプログラムが正しく実行できません”   これは、CPUへのレディ信号がアクティブにならない場合に発生します。   通常、そのような状態になるメモリ、I/Oアドレスへのアクセスで発生します。   パートナーは、エラーが発生した時点で各ウィンドウの処理を中断します。   この場合は、各ウィンドウ内のアドレスを変更してください。   レジスタウィンドウでは、メモリ表示を解除することでも対応できます。   また、環境ファイル(RPTMIPS324KT.CFG)のMAP指定によって対応することができます。   これは、コマンドからアクセス可能なメモリ領域を指定するものです。コマンドから   のアクセスを制限します。マニュアル、RPTSETUPのHelpを参照してください。   ただし、パートナーのコマンドでのアクセスを制限するだけで、ヒストリ等の   RTE-MIPS32/4Kc-TPによるアクセスは制限できません。 2)"プログラムが正しく実行できませんでした" または、   "プログラムが正しく実行できませんでした、CPUをリセットします"   これは、ステップ実行時に、プログラムがブレークしない場合に発生します。   ソース行とオブジェクトが合っていないとき、プログラムが正しくないとき等に   可能性があります。   パートナーは、自動的に強制ブレークによってプログラムの実行を中止しますが、   強制ブレークでもブレークしない場合は、CPUをリセットします。 INITコマンドの初期化について ----------------------------  INITコマンドよって初期化をした場合は、ENVコマンドやROMコマンドなどの初期化  コマンドで設定した内容も失われますので、再度設定を行なってください。 Flash-ROMの書き込みについて ---------------------------  Flash-ROMへの書き込み時にエラーがあった場合、管理バッファ上にDirtyの状態が  残ります。この状態で、LoadやFill等でFlash-ROMへの書き込みを行うと正しく動作  しません。ZFコマンドで管理バッファをクリアするか、エラーの発生する障害を取り  除いてから行ってください。 CPUによる制限 ---------------- 現在、CPUの機能により制限されている項目はありません。 RTE-2000-TPの対応 -----------------  RTE-2000-TPへの対応によって、以下のコマンドが変更されています。  ・ROMコマンド    RTE-1000-TPを使用する場合には変更はありません。    RTE-2000-TPを使用する場合は、次のように変更されました。    1) EMEM基板毎の設定をするため、対象となる基板毎にROM1,ROM2,ROM3,ROM4という     コマンドになりました。オプションは同じです。     ダイアログコマンドでは設定する基板を選択します。    2)ROM1/2/3/4コマンドとEMEM基板の関係は次のようになっています。     この関係に合わない設定はできません。 対象基板の     ROMコマンド バス幅 スロット位置 使用できないROMコマンド ----------------------------------------------------------- ROM1 8-bit #3 16-bit #3 32-bit #3+#4 ROM2 64-bit #3+#4+#5+#6 ROM2, ROM3, ROM4 ----------------------------------------------------------- ROM2 8-bit #4 16-bit #4 ----------------------------------------------------------- ROM3 8-bit #5 16-bit #5 32-bit #5+#6 ROM4 ----------------------------------------------------------- ROM4 8-bit #6 16-bit #6  ・NROMコマンド    RTE-1000-TPを使用する場合には変更はありません。    RTE-2000-TPの場合には、指定領域の最小単位が変更されました。    エミュレーションしているROMのサイズに応じます。     8/16-bit:128K-byte単位     32-bit :256K-byte単位     64-bit :512K-byte単位  ・ENVコマンド    プローブの種類とエミュレーションROMボードの種別等の表示内容が変更、追加され    ました。 RTEのチャンネル番号の指定 -------------------------  RTEのチャンネル番号は、環境設定プログラム(RTESETUP.EXE)で指定します。  RTEのチャンネル機能を使用しない場合は、0を選択してください。 FLASH_MEM2の記述について ------------------------  この記述は、FLASH_MEMの書式でサポートされていないデバイスのときに使用します。  以下の書式でCFGファイルに記述します。  FLASH_MEM2 開始アドレス,タイプ,セクタサイズ:セクタ数[,セクタサイズ:セクタ数[,セクタサイズ:セクタ数[,・・・]]],CPUバス[,ROMバス] 開始アドレス フラッシュメモリの開始アドレス(16進数)を指定します タイプ アルゴリズムタイプ(16進数)を指定します  0 AMDタイプ セクタサイズ:セクタ数  デバイスの仕様を記述します。セクタサイズ:セクタ数で1セットとし、               128セットまで指定できます。 セクタサイズ 1セクタのサイズ(16進数) セクタ数 連続するセクタ数(10進数) CPUバス CPUのバス幅で8/16/32のいずれかを指定します。 ROMバス フラッシュのバス幅を指定します。 8/16のどちらかを記述します(CPUバスと同じ場合は省略可)。  例) FLASH_MEM2 0000000,0,2000:8,10000:126,2000:8,16,16 Microsoft, MS, MS-DOS, Windows, Windows NT は米国マイクロソフト社の商標です。 その他、会社名,製品名は各社の登録商標ならびに商標です。