》》PARTNER−NB85E−CB《《                               2002.11.04                              株式会社マイダス・ラボ このドキュメントには、PARTNER-NB85E-CB Version 3.00に関する補足説明が記述されて います。ご使用の前に必ずお読みいただくようお願いいたします。 アップデートについて -------------------- アップデートする際の注意事項を以下に示します。 1.アップデート用インストーラでインストールする場合   以前のバージョンが既にインストールされていなければなりません。   アンインストールする必要はありません。 2.以前のバージョンで作成したプロジェクト   そのまま使用できます。 3.サンプルプログラムのフォルダ   アップデート用インストーラは、インストールするフォルダのSamplesフォルダ内の   すべてのファイルを削除してからインストールをします。   そのため、必要なファイルがある場合は、インストール前に保存をしてください。 4.添付のサンプルプログラムについて   V2.10以降に添付されたサンプルプログラムは、CPU ES4.0に対応した   ROM Monitor V3.00でないと正しく動作しません。   お使いのCPUがES4.0より前の場合は、V2.10より以前に添付された   ものをご使用ください。   または、コンパイル時のオプションに"-DCPU_ES30"を指定して   リコンパイルしたものをご使用ください。   (※ 詳細はサンプルプログラムのReadMe.txt、「4.注意事項」を    参照してください) Windows NT/Windows 2000でのインストールについて ----------------------------------------------- WindowsNTまたはWindows 2000にPARTNER-NB85E-CBをインストールすると、環境設定 プログラムへのショートカットは個人用プログラムグループに作成され、共通プログラム グループには作成されません。 そのため、他のユーザーがインストールした場合には、RPTSETUP.EXEへのショートカット がスタートメニューで見ることができません。このような場合は、カレントディレクトリ をRPTSETUP.EXEがインストールされているディレクトリに移動し、上記のように起動パラ メータ"/NB85EC"を指定してRPTSETUP.EXEを起動してください。 このように起動した後、プロジェクトの登録を行う時に存在しないプログラムグループを 登録先として指定すると、その新しいプログラムグループにRTESETUP.EXE起動用のショー トカットが同時に作成されます。 また、RPTSETUP.EXEで"開く"を行った場合、通常は前回開いていたプロジェクトのディレ クトリがカレントディレクトリとなります。しかし、他のユーザがインストールした RPTSETUP.EXEを使用する場合は、カレントディレクトリが必ずRPTSETUP.EXEを起動した ディレクトリになります。このような場合には、プロジェクトを登録してその登録した ショートカットからPARTNERを起動するようにすると便利です。 マニュアル、ヘルプについて -------------------------- マニュアルは全般的な操作方法を説明した『PARTNER-PCマニュアル(共通編)』とCPUに 依存した違いを補足した『PARTNER-PCマニュアル(個別編)』の2部構成となっています。 また、オンラインヘルプ機能を備えていますので合わせてご活用ください。 環境設定プログラム RPTSETUP.EXE の起動について ---------------------------------------------- RPTSETUP.EXE起動時には、必ず "/NB85EC"の起動パラメータを指定してください。 インストール時に作成されるRPTSETUP.EXEへのショートカットは、この起動パラメータを 指定しています。 また、予めプロジェクトファイル(*.KPJ)を指定して起動することもできます。この時は、 プロジェクトファイルはパス名を付けて指定してください。 例: >RPTSETUP /NB85EC C:\PROJECT\TEST1\PRTNB85EC.KPJ SYSC(システムコールの制御)コマンドについて ------------------------------------------ 1.SYSCALL機能がONのとき、プログラムがブレーク(強制ブレーク、ブレーク   ポイント等)するまでは他のコマンドを実行することはできません。   コマンドウィンドウへの文字列入力、強制ブレーク以外の操作を行った場合の   動作の保証はしていません。 2.ユーザプログラム実行中にウィンドウのフォーカス(アクティブなウィンドウ)   を変更した場合は、プログラムを強制ブレークします。SYSCALL機能を使用する   場合は、あらかじめウィンドウのフォーカスをコマンドウィンドウに移しておいて   ください。 3.プログラムをロードした場合は、SYSCALL機能がOFFになります。ただし、   再ロードの場合は現在の状態を保持します。 4.SYSCALL機能の自動設定を行うようにしました。ロードした時のデバッグ情報に   "midas_syscall"というラベルがあった場合、そのアドレスをエントリポイント   に登録し、SYSCALL機能を自動的にONにします。 5.SYSCALL機能の許可・禁止   SYSCALL機能を利用する場合は、コマンド・ウィンドウで以下に示すコマンドを   入力します。    許可: >sysc midas_syscall    禁止: >sysc off 6.SYSCALL中の強制ブレーク   SYSCALL機能を使用している場合に強制ブレークをさせた場合は、ブレークアドレス   がSYSCALLのエントリになります。この場合はSYSCALL機能が無視されます。 7.SYSCALL中のメッセージ   SYSCALL機能を使用している場合には、「ユーザプログラム実行中」のメッセージは   表示されません。 制限事項 -------- 1.ステップ実行の速度   ステップ実行時にウォッチウィンドウ、ローカルウィンドウ、バックトレース   ウィンドウ、スタックウィンドウが開いている場合には、必要になる情報をメモり   に取りにいくため、ステップ速度が非常に遅くなる場合があります。   ステップ速度を早くする場合には、上記のウィンドウを閉じた状態で実行して   ください。 2.GO実行及びステップ実行時のブレーク   GO実行及びステップ実行時にアクティブなウィンドウを切り替える操作、または   サイズの変更操作をした場合には強制ブレークします。   ブレークさせたくない場合には、停止中に上記のような操作をするようにして   ください。 3.HALT命令のステップ実行   割込みを使用しないでHALT命令をステップ実行した場合は、CPUがハングアップ   したものと認識されます。   誤って実行した場合は、コマンド・ウィンドウで以下に示すコマンドを入力して   ください。    初期化コマンド :>init (RTEボードのソフトリセットとPARTNER自身の初期化)     または    リセットコマンド:>reset(RTEボードのソフトリセット)   上記のコマンドを実行してもモニタに接続できない場合は、ボードのリセット後   再度、上記のコマンドを実行してください。 4.SYSCALL機能の許可・禁止   SYSCALL機能を利用する場合は、コマンド・ウィンドウで以下に示すコマンドを   入力します。    許可: >sysc midas_syscall    禁止: >sysc off 5.SYSCALL中の強制ブレーク   SYSCALL機能を使用している場合に強制ブレークをさせた場合は、ブレークアドレス   がSYSCALLのエントリになります。この場合はSYSCALL機能が無視されます。 6.SYSCALL中のメッセージ   SYSCALL機能を使用している場合には、「ユーザプログラム実行中」のメッセージは   表示されません。 バージョン履歴 -------------- 2002.11 - V3.00   以下に示す通り、不具合の改修および機能追加をしました   ・NEC社製コンパイラ(CA8xx)で作成したオブジェクトに対して、static    変数が正しく表示できない場合があった不具合を改修しました。   ・Green Hills社製コンパイラで作成したDWARF2形式のデバッグ情報に    対応しました。このための特別な設定はありません。   ・Green Hills用のサンプルプログラムをDWARF2形式に変更しました。   ・デバッグ情報の内部処理方法を変更しました。デバッグ情報量の多い    オブジェクトが読み込めない問題を改善しました。    デバッグ情報領域の設定方法に変更はありません。 2000.10 - V2.10   以下に示す通り、不具合の改修および機能追加をしました   ・FORコマンド(改修)     FORマクロの入力エラーが発生した際にプログラムが強制終了してしまう不具合     を改修しました   ・Fコマンド(改修)     データタイプに関係なく最大16個のデータエレメントを処理するところ、最大     16バイトの処理になっていたため、正しく16個の処理に改修しました   ・Gコマンド(改修)     /Wオプションを設定した際に、SYSCALL中にそのオプション機能が処理されない     ため、SYSCALL中でも正しくオプション機能が作用するように改修しました   ・インスペクト機能(改修)     NEC社製コンパイラ(CA8xx)で作成したオブジェクトに対して配列型変数をインス     ペクトし場合に、定義した配列要素以上の内容を表示してしまうため、正しく     配列要素を表示するように改修しました   ・Load機能(L), WR及びRDコマンド(改修)     読み込みまたは書き込み中にデッドロック状態を引き起こすことがあったため、     デッドロックを回避(処理状況を%表示方法を変更)するように改修しました   ・TIP機能(改修)     TIP機能に関する実行・停止状態制御で、停止しても実行中を示すことがあった     ため、正しく状態を制御するように改修しました   ・Load機能(L), WR及びRDコマンド(追加)     ファイルの読み込みまたは書き込み中にキャンセルができるように機能を追加し     ました     ※読み込み中または書き込み中にESCキーの押下でキャンセルができます。   ・サンプルプログラムの更新     ROM MONITOR(V3.00)のキャッシュ制御をCPU ES4.0に対応したことで、サンプル     プログラムの更新をしました   ・サンプルプログラムのSYSCALL.c更新(V2.10 -> V2.20)     SYSCALL機能の導入処理部に関して、割込みの禁止・許可処理を追加しました 2000.04 - V2.00   ・ブレークポイントのセーブ/ロード機能に関して、セーブ時にブレークポイント    位置が変化してしまう不具合を改修しました   ・子ウィンドウの各アイコンが表示されたり表示されなかったりという表示不良を    改修しました   ・ROM MONITORのキャッシュ制御をCPU ES3.0に対応したことにより、サンプルプロ    グラムの更新をしました 1999.10 - V1.00正式リリース ・WindowsNTでシリアル接続して使用する際の接続エラー発生に関してDLLを変更 1999.07 - V1.00(Beta6) 暫定リリース ・ユーザプログラム実行中のPARTNER終了に対する不具合を改修しました ・SYSCALL機能のレスポンスの改善をりました ・ユーザプログラム(.out)ロード時にSYSCALLのエントリを自動登録する機能を追加 しました ・ステータスバーに表示されるメッセージのレスポンスを変更しました Microsoft, MS, MS-DOS, Windows, Windows NT は米国マイクロソフト社の商標です。 その他、会社名,製品名は各社の登録商標ならびに商標です。