》》PARTNER−V832−PC《《                               2002.11.04                              株式会社マイダス・ラボ このドキュメントには、PARTNER-V832-PC Version 3.00 に関する補足説明が記述されて います。ご使用の前に必ずお読みいただくようお願いいたします。 アップデートについて -------------------- アップデートする際の注意事項を以下に示します。 なお、新規にインストールする場合は、この項は関係ありません。 1.アップデート用インストーラでインストールする場合   以前のバージョンが既にインストールされていなければなりません。アンインス   トールする必要はありません。 2.サンプルプログラムのフォルダ   アップデート用インストーラは、インストールするフォルダのSamplesフォルダ内の   すべてのファイルを削除してからインストールをします。   そのため、必要なファイルがある場合は、インストール前に保存をしてください。 3.V1.30より古いバージョンで作成したプロジェクト   コンフィギュレーションファイルの内容が異なります。従来のバージョンで作成   されたプロジェクトを使用する場合には、BINフォルダー内にあるコンフィギュレー   ションファイルに変更(上書きコピー)してください。 4.V1.30以降のバージョンで作成したプロジェクト   そのまま使用できます。 5.SYSCALL機能のインターフェース   V1.30以前とV1.30以降では、SYSCALL機能のインターフェースが大きく異なります。   以前のSYSCALL機能は、V1.30から使用できません。   SYSCALL機能を使用したプログラムでは、該当する言語系のサンプル内にあるファ   イル:SYSCALL.Cを使用して再コンパイルしてください。 Windows NT/Windows 2000でのインストールについて ----------------------------------------------- WindowsNTまたはWindows 2000にPARTNER-V832-PCをインストールすると、環境設定 プログラムへのショートカットは個人用プログラムグループに作成され、共通プログラム グループには作成されません。 そのため、他のユーザーがインストールした場合には、RPTSETUP.EXEへのショートカット がスタートメニューで見ることができません。このような場合は、カレントディレクトリ をRPTSETUP.EXEがインストールされているディレクトリに移動し、上記のように起動パラ メータ"/V832P"を指定してRPTSETUP.EXEを起動してください。 このように起動した後、プロジェクトの登録を行う時に存在しないプログラムグループを 登録先として指定すると、その新しいプログラムグループにRTESETUP.EXE起動用のショー トカットが同時に作成されます。 また、RPTSETUP.EXEで"開く"を行った場合、通常は前回開いていたプロジェクトのディレ クトリがカレントディレクトリとなります。しかし、他のユーザがインストールした RPTSETUP.EXEを使用する場合は、カレントディレクトリが必ずRPTSETUP.EXEを起動した ディレクトリになります。このような場合には、プロジェクトを登録してその登録した ショートカットからPARTNERを起動するようにすると便利です。 【注意】WindowsNTで使用する場合は、RS-232C以外のインターフェースを使用して接続     する場合にRptDevをインストールする必要があります。     また、Windows 2000ではPCIデバイスに対するドライバの指定する必要がありま     す。ハードウェアのインストール手順したがって下記のディレクトリにある設定     ファイルを指定してください。       \Program Files\Midas\PARTNER(RTE series) Driver\Midas.inf マニュアル、ヘルプについて -------------------------- マニュアルは全般的な操作方法を説明した『PARTNER-PCマニュアル(共通編)』とCPUに 依存した違いを補足した『PARTNER-PCマニュアル(個別編)』の2部構成となっています。 また、オンラインヘルプ機能を備えていますので合わせてご活用ください。 環境設定プログラム RPTSETUP.EXE の起動について ---------------------------------------------- RPTSETUP.EXE起動時には、必ず "/V832P"の起動パラメータを指定してください。 インストール時に作成されるRPTSETUP.EXEへのショートカットは、この起動パラメータを 指定します。 また、予めプロジェクトファイル(*.KPJ)を指定して起動することもできます。この時は、 プロジェクトファイルはパス名を付けて指定してください。 例: >RPTSETUP /V832P C:\PROJECT\TEST1\PRTV832P.KPJ SYSCALL機能について(この機能は暫定対応の機能です) --------------------------------------------------- 1.SYSCALL機能がONのとき、プログラムがブレーク(強制ブレーク、ブレークポイン   ト等)するまでは他のコマンドを実行することはできません。   コマンドウィンドウへの文字列入力、強制ブレーク以外の操作を行った場合の動作の   保証はしていません。 2.ユーザプログラム実行中にウィンドウのフォーカス(アクティブなウィンドウ)を   変更した場合は、プログラムを強制ブレークします。SYSCALL機能を使用する場合は、   あらかじめウィンドウのフォーカスをコマンドウィンドウに移しておいてください。 3.プログラムをロードした場合は、SYSCALL機能がOFFになります。ただし、再ロード   の場合は現在の状態を保持します。 4.SYSCALL機能の自動設定を行うようにしました。ロードした時のデバッグ情報に   "midas_syscall"というラベルがあった場合、そのアドレスをエントリポイントに登録   し、SYSCALL機能を自動的にONにします。 5.SYSCALL機能の許可・禁止   SYSCALL機能を利用する場合は、コマンド・ウィンドウで以下に示すコマンドを入力   します。    許可: >sysc midas_syscall    禁止: >sysc off 6.SYSCALL中の強制ブレーク   SYSCALL機能を使用している場合に強制ブレークをさせた場合は、ブレークアドレス   がSYSCALLのエントリになります。この場合はSYSCALL機能が無視されます。 7.SYSCALL中のメッセージ   SYSCALL機能を使用している場合には、「ユーザプログラム実行中」のメッセージは   表示されません。 制限事項 -------- 1.ステップ実行の速度   ステップ実行時にウォッチウィンドウ、ローカルウィンドウ、バックトレース   ウィンドウ、スタックウィンドウが開いている場合には、必要になる情報をメモりに   取りにいくため、ステップ速度が非常に遅くなる場合があります。   ステップ速度を早くする場合には、上記のウィンドウを閉じた状態で実行してくだ   さい。 2.GO実行およびステップ実行時のブレーク   GO実行およびステップ実行時にアクティブなウィンドウを切り替える操作、または   サイズの変更操作をした場合には強制ブレークします。   ブレークさせたくない場合には、停止中に上記のような操作をするようにしてくだ   さい。 3.HALT命令のステップ実行   割込みを使用しないでHALT命令をステップ実行した場合は、CPUがハングアップした   ものと認識されます。   誤って実行した場合は、コマンド・ウィンドウで以下に示すコマンドを入力してくだ   さい。    初期化コマンド :>init (RTEボードのソフトリセットとPARTNER自身の初期化)     または    リセットコマンド:>reset(RTEボードのソフトリセット)   上記のコマンドを実行してもモニタに接続できない場合は、ボードのリセット後   再度、上記のコマンドを実行してください。 バージョン履歴 -------------- 2002.11 - V3.00   以下に示す通り、不具合の改修および機能追加をしました   ・NEC社製コンパイラ(CA8xx)で作成したオブジェクトに対して、static    変数が正しく表示できない場合があった不具合を改修しました。   ・Green Hills社製コンパイラで作成したDWARF2形式のデバッグ情報に    対応しました。このための特別な設定はありません。   ・Green Hills用のサンプルプログラムをDWARF2形式に変更しました。   ・デバッグ情報の内部処理方法を変更しました。デバッグ情報量の多い    オブジェクトが読み込めない問題を改善しました。    デバッグ情報領域の設定方法に変更はありません。 2000.10 - V2.10   以下に示す通り、不具合の改修および機能追加をしました   ・FORコマンド(改修)     FORマクロの入力エラーが発生した際にプログラムが強制終了してしまう不具合     を改修しました   ・Fコマンド(改修)     データタイプに関係なく最大16個のデータエレメントを処理するところ、最大     16バイトの処理になっていたため、正しく16個の処理に改修しました   ・Gコマンド(改修)     /Wオプションを設定した際に、SYSCALL中にそのオプション機能が処理されない     ため、SYSCALL中でも正しくオプション機能が作用するように改修しました   ・インスペクト機能(改修)     NEC社製コンパイラ(CA8xx)で作成したオブジェクトに対して配列型変数をインス     ペクトし場合に、定義した配列要素以上の内容を表示してしまうため、正しく     配列要素を表示するように改修しました   ・Load機能(L), WR及びRDコマンド(改修)     読み込みまたは書き込み中にデッドロック状態を引き起こすことがあったため、     デッドロックを回避(処理状況を%表示方法を変更)するように改修しました   ・TIP機能(改修)     TIP機能に関する実行・停止状態制御で、停止しても実行中を示すことがあった     ため、正しく状態を制御するように改修しました   ・Load機能(L), WR及びRDコマンド(追加)     ファイルの読み込みまたは書き込み中にキャンセルができるように機能を追加し     ました     ※読み込み中または書き込み中にESCキーの押下でキャンセルができます。   ・サンプルプログラムのSYSCALL.c更新(V2.10 -> V2.20)     SYSCALL機能の導入処理部に関して、割込みの禁止・許可処理を追加しました 2000.07 - V2.00a   ・RTEボードをPCIバスに接続した場合にボードが認識できない問題が発生したため    RptDev.sys(V1.10 --> V1.20)の改訂をしました 2000.04 - V2.00   ・ブレークポイントのセーブ/ロード機能に関して、セーブ時にブレークポイント    位置が変化してしまう不具合を改修しました   ・子ウィンドウの各アイコンが表示されたり表示されなかったりという表示不良を    改修しました 1999.10 - V1.40   ・WindowsNTでシリアル接続して使用する際の接続エラー発生に関してDLLを変更 1999.10 - V1.31   ・V833に対応するため、I/O定義ファイルを変更   (V833に対する部分はV833のみの機能であることを明記)   ・RTE-V832-PCとRTE-V833-PCでサンプル・プログラムを共通化 1999.07 - V1.30   ・TP版と共通機能の統合化による大幅な変更   ・起動直後のPC,SPおよびメモリ・アクセスに対する範囲設定コマンドを.cfgに追加   ・メモリ・アクセス範囲の参照機能にMAPコマンドを追加   ・CodeWarrior Cに対応   ・SYSCALL機能に関するインターフェースの変更とSYSCALL呼出機能の大幅な変更   ・SYSCALLエントリーの自動登録機能を追加   ・IO定義ファイルの読込み処理の変更   ・I/OファイルをCPU毎に用意   ・HELPファイルを変更   ・GHS-CとGNU-CのSYSCALL機能の変更に伴うサンプルプログラムのSYSCALL.Cを変更   ・NEC-CのSYSCALL機能のサポートに伴うサンプルプログラムの変更   ・GHS-CのサンプルプログラムをV1.8.9に対応   ・CWのサンプルプログラムを追加 1998.11 - V1.20(Beta)   ・ユーザプログラムの転送時にプログレスバーを表示   ・.cfgに関する機能追加 1998.07 - V1.10   ・ユーザプログラムの転送速度を改善   ・SYSCALL中のブレーク処理を改善 1998.07 - V1.00   ・初版リリース Microsoft, MS, MS-DOS, Windows, Windows NT は米国マイクロソフト社の商標です。 その他、会社名,製品名は各社の登録商標ならびに商標です。