》》PARTNER−V850E2−TP《《 株式会社マイダス・ラボ このドキュメントには、PARTNER-V850E2-TPに関する補足説明が記述されています。 ご使用の前に必ずお読みいただくようお願いいたします。 改訂履歴 -------- Version 3.31 ・V850E2/ME3を対応CPUに追加しました。 Version 3.30 ・LAN接続のRTEのときに正常に動作しない場合があった不具合を         修正しました。 Version 3.22 ・以下の機能を削除しました。         - アクセスブレークポイント(BHコマンド)のAND条件         - CPU環境設定(ENVコマンド)のNMI2のマスク         - イベント設定(EVコマンド)の次の要因でのアクセス系イベント使用          SECON(セクションON)、SECON(セクションON)、QFY(クオリファイ)         - トレースアドレス設定(TRGコマンド)のデータトレース条件         - トレース制御条件設定(TRCコマンド)のデータトレース1〜8条件と          アクセス系イベント条件        ・コマンドウィンドウでのブレークポイント設定においてライン番号の         指定ができない不具合を修正しました。 Version 3.21 ・ビット操作命令(CLR1,SET1,NOT1,TST1)の逆アセンブル/アセンブルを         修正しました。 Version 3.20 ・CFGファイルのFLASH_MEM2記述に対応しました。         「FLASH_MEM2の記述について」の項をお読みください。         ※Intelタイプ(ライトバッファ有)は、動作未確認です。 Version 3.00Beta1 使用する「RTE for WIN32」のバージョン -------------------------------------  バージョンVer5.13以上、またはVer5.13B12以上をご使用下さい。  「RTE for WIN32」の最新バージョンは、以下のサイトよりダウンロードできます。  http://www.midas.co.jp/products/download/program/rte4win_32.htm 対応CPUについて ------------------  PARTNER-V850E2-TPは次のCPUに対応しています。    Anna、V850E2/ME3 WindowsNT/2000でのインストールについて ----------------------------------------------------  WindowsNT/2000にPARTNER-V850E2-TPをインストールすると、環境設定プログラム  へのショートカットは個人用プログラムグループに作成され、共通プログラムグループ  には作成されません。  そのため、他のユーザーがインストールした場合には、RPTSETUP.EXEへのショート  カットがスタートメニューで見ることができません。このような場合は、カレント  ディレクトリをRPTSETUP.EXEがインストールされているディレクトリに移動し、上  記のように起動パラメータ"/V850E2T"を指定してRPTSETUP.EXEを起動してください。  このように起動した後、プロジェクトの登録を行う時に存在しないプログラムグルー  プを登録先として指定すると、その新しいプログラムグループにRTESETUP.EXE起動  用のショートカットが同時に作成されます。  また、RPTSETUP.EXEで"開く"を行った場合、通常は前回開いていたプロジェクト  のディレクトリがカレントディレクトリとなります。しかし、他のユーザがインス  トールしたRPTSETUP.EXEを使用する場合、カレントディレクトリは必ずRPTSETUP.EXE  を起動したディレクトリになります。 このような場合、プロジェクトを登録して  その登録したショートカットからPARTNERを起動するようにすると便利です。 環境設定プログラム RPTSETUP.EXE の起動について ----------------------------------------------  RPTSETUP.EXE起動時には、必ず "/V850E2T"の起動パラメータを指定してください。  インストール時に作成されるRPTSETUP.EXEへのショートカットは、この起動パラ  メータを指定しています。  また、あらかじめプロジェクトファイル(*.KPJ)を指定して起動することもでき  ます。この時は、プロジェクトファイルはパス名を付けて指定してください。  例: >RPTSETUP /V850E2T C:\PROJECT\TEST1\PRTV850E2T.KPJ ヒストリ表示(リアルタイムトレース結果表示)について ---------------------------------------------------- 1)リアルタイムトレースは、プログラム実行(Gコマンド)でのみトレースされます。   カム、トレース、ステップ、リターン実行ではトレースされません。 2)リアルタイムトレースは、実行アドレスの分岐(分岐命令)をトレースします。   そのため、分岐間の実行命令に関しては補完して表示しています   この処理は、最大128命令までです。そのため、分岐間でそれ以上の命令実行が   ある場合は表示されません。 3)ヒストリ表示において、同じアドレスのサイクルが続けて表示されることがあり   ます。これはサイクルのステータスが異なるためです。命令の実行は後方のサイ   クルで行われています。 SYSC(システムコールの制御)コマンドについて ------------------------------------------ 1)この機能は暫定対応の機能です。   システムコール機能がONのときは、プログラムがブレーク(強制ブレーク、   ブレークポイント等)するまでは他のコマンドを実行することはできません。   コマンドウィンドウへの文字列入力、強制ブレーク以外の操作を行った場合の   動作の保証はしていません。 2)システムコール機能がONのとき、ウィンドウのフォーカス(アクティブな   ウィンドウ)を変更した場合は、プログラムを強制ブレークします。   システムコール機能を使用する場合は、あらかじめウィンドウのフォーカスを   コマンドウィンドウに移しておいてください。 3)プログラムをロードした場合は、システムコール機能は自動的にOFFになり   ます。ただし、再ロードの場合は現在の機能状態を保持します。 5)システムコールの自動設定機能があります。   ロードした時のデバッグ情報に"midas_syscall"というラベルがあった場合、その   アドレスをエントリポイントに登録し、システムコール機能を自動的にONする   機能です。 プログラムのロード(Lコマンド)について ----------------------------------------  プログラムをロードした時は、アクセスブレークポイントを含め、すべての  ブレークポイントが解除されます。  ただし、再ロードの場合は現在の設定を保持します。 エラーメッセージについて ------------------------ 1)”モニタプログラムが正しく実行できません”   これは、CPUへのレディ信号がアクティブにならない場合に発生します。   通常、そのような状態になるメモリ、I/Oアドレスへのアクセスで発生します。   パートナーは、エラーが発生した時点で各ウィンドウの処理を中断します。   この場合は、各ウィンドウ内のアドレスを変更してください。   レジスタウィンドウでは、メモリ表示を解除することでも対応できます。   ヒストリウィンドウでは、トレース出力中にそのようなアドレスがあるため、同じ   トレース条件でリアルタイムトレースを行うと同様にエラーが発生しますので、   リアルタイムトレース*1の設定を変えてください。   また、環境ファイル(RPTV850E2T.CFG)でのMAP指定によって対応することができます。   これは、コマンドからアクセス可能なメモリ領域を指定するものです。コマンド   からのアクセスを制限します。マニュアル、RPTSETUPのHelpを参照してください。   ただし、パートナーのコマンドでのアクセスを制限するだけで、ヒストリ等での   RTE-V850E2-TPによるアクセスは制限できません。 2)"プログラムが正しく実行できませんでした" または、   "プログラムが正しく実行できませんでした、CPUをリセットします"   これは、ステップ実行時に、プログラムがブレークしない場合に発生します。   ソース行とオブジェクトが合っていないとき、プログラムが正しくないとき等に   可能性があります。   パートナーは、自動的に強制ブレークによってプログラムの実行を中止しますが、   強制ブレークでもブレークしない場合は、CPUをリセットします。 INITコマンドの初期化について ----------------------------  INITコマンドよって初期化をした場合は、ENVコマンドやROMコマンドなどの初期化  コマンドで設定した内容も失われますので、再度設定を行なってください。 リアルタイムトレース終了のメッセージについて --------------------------------------------  トリガを設定してトレースを行った場合、トレースが終了した時はメッセージを表示  します。これは、プログラムが実行中の場合に表示します。  ヒストリを表示したい場合は、強制ブレークを行うか、ブレークポイントでブレーク  するのを待ってください。 Flash-ROMの書き込みについて ---------------------------  Flash-ROMへの書き込み時にエラーがあった場合、管理バッファ上にDirtyの状態が  残ります。この状態で、LoadやFill等でFlash-ROMへの書き込みを行うと正しく動作  しません。ZFコマンドで管理バッファをクリアするか、エラーの発生する障害を取り  除いてから行ってください。 RTEのチャンネル番号の指定 -------------------------  RTEのチャンネル番号は、環境設定プログラム(RTESETUP.EXE)で指定します。  RTEのチャンネル機能を使用しない場合は、0を選択してください。 FLASH_MEM2の記述について ------------------------  この記述は、FLASH_MEMの書式でサポートされていないデバイスのときに使用します。  以下の書式でCFGファイルに記述します。  FLASH_MEM2 開始アドレス,タイプ,セクタサイズ:セクタ数[,セクタサイズ:セクタ数[,セクタサイズ:セクタ数[,・・・]]],CPUバス[,ROMバス] 開始アドレス フラッシュメモリの開始アドレス(16進数)を指定します タイプ アルゴリズムタイプ(16進数)を以下のいずれかを指定します  0 AMDタイプ  1 Intelタイプ  1001 Intelタイプ、ライトバッファ有 セクタサイズ:セクタ数  デバイスの仕様を記述します。セクタサイズ:セクタ数で1セットとし、               128セットまで指定できます。 セクタサイズ 1セクタのサイズ(16進数) セクタ数 連続するセクタ数(10進数) CPUバス CPUのバス幅で8/16/32のいずれかを指定します。 ROMバス フラッシュのバス幅を指定します。 8/16のどちらかを記述します(CPUバスと同じ場合は省略可)。  例) FLASH_MEM2 0000000,0,2000:8,10000:126,2000:8,16,16 V850E2/ME3について ----------------------------  CPUがV850E2/ME3の場合には、トレース環境設定ダイアログコマンドのトレース  データ幅の設定はできません。4ビット固定です。 * Microsoft, MS, MS-DOS, Windows, Windows NT は米国マイクロソフト社の商標です。 その他、会社名,製品名は各社の登録商標ならびに商標です。