》》PARTNER−VR5400−TP《《         株式会社マイダス・ラボ このドキュメントには、PARTNER-VR5400-TPに関する補足説明が記述されてい ます。ご使用の前に必ずお読みいただくようお願いいたします。 改訂履歴 -------- Version 3.30 ・LAN接続のRTEのときに正常に動作しない場合があった不具合を         修正しました。        ・コマンドウィンドウでのブレークポイント設定においてライン         番号の指定ができない不具合を修正しました。 Version 3.20 ・CFGファイルのFLASH_MEM2記述に対応しました。         「FLASH_MEM2の記述について」の項をお読みください。         ※Intelタイプ(ライトバッファ有)は、動作未確認です。 Version 3.02 ・Green Hills社製コンパイラで作成したDWARF2形式ファイルの         ビットフィールド表示に誤りがあったため修正しました。        ・Green Hills用のサンプルプログラムをDWARF2形式に変更しました。        ・RTEのチャンネル番号の指定を追加しました。 Version 3.01 ・Green Hills社製コンパイラで作成したDWARF2形式ファイルが         読み込めない場合があったため修正しました。 Version 3.00 ・RTE-2000-TPに対応しました        「RTE-2000-TPの対応」の項をお読み下さい        ・Green Hills社製コンパイラで作成したDWARF2形式のデバッグ情報に         対応しました。このための特別な設定はありません。        ・デバッグ情報の内部処理方法を変更しました。デバッグ情報量の多い         オブジェクトが読み込めない問題を改善しました。         デバッグ情報領域の設定方法に変更はありません。 Version 2.11 ・SYSCALL ONでの実行開始時にエラーがあった場合に、プログラムが         実行中になってしまう不具合を修正しました。        ・プログラム実行中にINITコマンドを実行できるようにしました。 Version 2.10 以下に示す通り、不具合の改修および機能追加をしました        ・FORコマンド(改修)         FORマクロの入力エラーが発生した際にプログラムが強制終了して         しまう不具合を改修しました        ・Fコマンド(改修)         データタイプに関係なく最大16個のデータエレメントを処理する         ところ、最大16バイトの処理になっていたため、正しく16個の処         理に改修しました        ・Gコマンド(改修)         /Wオプションを設定した際に、SYSCALL中にそのオプション機能が         処理されないため、SYSCALL中でも正しくオプション機能が作用する         ように改修しました        ・インスペクト機能(改修)         NEC社製コンパイラ(CA8xx)で作成したオブジェクトに対して配列型         変数をインスペクトし場合に、定義した配列要素以上の内容を表示         してしまうため、正しく配列要素を表示するように改修しました        ・Load機能(L), WR及びRDコマンド(改修)         読み込みまたは書き込み中にデッドロック状態を引き起こすことが         あったため、デッドロックを回避(処理状況の%表示方法を変更)         するように改修しました        ・TIP機能(改修)         TIP機能に関する実行・停止状態制御で、停止しても実行中を示す         ことがあったため、正しく状態を制御するように改修しました        ・Load機能(L), WR及びRDコマンド(追加)         ファイルの読み込みまたは書き込み中にキャンセルができるように         機能を追加しました         ※読み込み中または書き込み中にESCキーの押下でキャンセルができ         ます。 Version 2.00 ・RTE-1000-TPに対応しました        ・RTE-1000-TPの場合に次の機能が追加になりました         JTAG-Clockに5MHz〜100KHzを追加(CPU環境設定)         ヒストリ表示にタイムタグ表示を追加(ヒストリウィンドウ/コマンド)         Flush-ROMの書き込み機能を追加         Flush-ROMの管理コマンド(ZF)およびFlush-ROMのマップ指定をCFGファイルに追加         ZFコマンドの追加、CFGファイルにマップ指定を追加しました        ・イベント設定のアドレスとデータのマスク値の指定を分離しました        ・NROM/NROMDコマンドを追加しました        ・NSBP/NSBPDコマンドを追加しました        ・ブレークポイントのセーブ/ロード機能に関して、セーブ時にブレークポイント位置が         変化してしまう不具合を改修しました        ・子ウィンドウの各アイコンが表示されたり、表示されなかったりという表示         不良を改修しました        ・本ドキュメントにFlash-ROMの書き込み時の注意を追加しました Version 1.32 ・イベントダイアログにて入力データ値が32bit以下の時、データマスク値の         上位32bitが常に0xFFFFFFFFになる不具合を修正しました。        ・イベントブレークの設定/解除が正しく行われていなかったため         修正しました。        ・サンプルプログラムのBig用init.mcrを変更(RTE-VR5432-CBのRev.2に 対応)しました。 Version 1.31 ・イベントダイアログでの、設定値表示および保護例外発生の不具合を         修正しました        ・システムコールONで実行中に終了をした場合に、終了までに大幅な時間が         掛かるのを修正しました。また、終了ダイアログを表示する場合は、         ウィンドウフォーカスが変わる場合と同じく強制ブレークするようにしました。        ・実行時のエラーが表示されない場合があったため修正しました Version 1.30 ・ROMコマンドのROMサイズに32M〜256Mを追加しました        ・デバッグ情報の内部領域を拡大し、情報量の多いファイルを         ロード可能にしました        ・Lコマンドにてサイズの大きいファイルをロードした場合に、プログレス表示にて         フリーズする不具合を修正しました        ・ブレーク時にパスカウントが正しく処理されない不具合を修正しました。        ・システムコール中もブレーク時のコマンド処理を行うように変更しました        ・TDコマンドにて、有効サイクルの指定がエラーになる場合があった不具合を         修正しました        ・TIP処理が行われていなかったため修正しました。        ・CFGファイルの行頭の空白をスキップするようにしました。 Version 1.20 ・メモリアクセスサイズを変更するACCSコマンドを追加しました        ・CPU環境設定に高速ダウンロードモードとキャッシュクリアワークを追加しました        ・CACHEコマンドを追加しました        ・実行メニューにキャッシュダイアログを追加しました        ・命令キャッシュによる制限がなくなりました        ・サンプルプログラムのinit.mcrを変更しました        ・GHS-Cのサンプルプログラムのリンクマップを変更しました Version 1.10 ・CodeWarrior Cに対応しました        ・システムコールのインターフェースを変更しました        ・MAPコマンドを追加しました        ・GHS-Cのサンプルプログラムをver1.8.9対応にしました        ・GHS-CとGNU-Cのシステムコールのサンプルプログラムを変更しました Version 1.00 Beta  初版 使用する「RTE for WIN32」のバージョン -------------------------------------  バージョンVer5.10.00以上をご使用下さい。  「RTE for WIN32」の最新バージョンは、以下のサイトよりダウンロードできます。  http://www.midas.co.jp/products/download/program/rte4win_32.htm アップデート版のインストールについて ------------------------------------  アップデート版のインストールプログラムは、インストールするフォルダのSamples  フォルダ内のすべてのファイルを削除してからインストールをします。  そのため、必要なファイルがある場合は、インストール前に保存をしてください。 STATUSレジスタの制御について ----------------------------  プログラム中でSTATUSレジスタを変更する場合は、ビット24(DMEビット)に  0をセットしないでください。パートナーからCPUの制御ができなくなります。  パートナーを使用する場合は、常に1をセットするか、ビットを変更しないように  してください。 CPU環境設定のキャッシュクリアワークについて -------------------------------------------  このワーク領域は、キャッシュのフラッシュを行うための作業領域です。  この領域を使用して、CPU実行時、またはCACHEコマンド実行時にキャッシュの  処理を行います。  そのため、キャッシュ領域を使用する場合は必ずキャッシュクリアワークを設定  してください  使用される領域は128バイトの領域です。この領域のデータは保証されないため、  空き領域を設定してください。  CPU環境設定で高速ダウンロードモードを指定している場合は、キャッシュクリア  ワークは使用されません。エミュレーションROMが使用されます。 WindowsNT/2000でのインストールについて ----------------------------------------------------  WindowsNT/2000にPARTNER-VR5400-TPをインストールすると、環境設定プログラムへの  ショートカットは個人用プログラムグループに作成され、共通プログラムグループ  には作成されません。  そのため、他のユーザーがインストールした場合には、RPTSETUP.EXEへのショート  カットがスタートメニューで見ることができません。このような場合は、カレント  ディレクトリをRPTSETUP.EXEがインストールされているディレクトリに移動し、上  記のように起動パラメータ"/VR5400T"を指定してRPTSETUP.EXEを起動してください。  このように起動した後、プロジェクトの登録を行う時に存在しないプログラムグルー  プを登録先として指定すると、その新しいプログラムグループにRTESETUP.EXE起動  用のショートカットが同時に作成されます。  また、RPTSETUP.EXEで"開く"を行った場合、通常は前回開いていたプロジェクト  のディレクトリがカレントディレクトリとなります。しかし、他のユーザがインス  トールしたRPTSETUP.EXEを使用する場合、カレントディレクトリは必ずRPTSETUP.EXE  を起動したディレクトリになります。 このような場合、プロジェクトを登録して  その登録したショートカットからPARTNERを起動するようにすると便利です。 環境設定プログラム RPTSETUP.EXE の起動について ----------------------------------------------  RPTSETUP.EXE起動時には、必ず "/VR5400T"の起動パラメータを指定してください。  インストール時に作成されるRPTSETUP.EXEへのショートカットは、この起動パラ  メータを指定しています。  また、あらかじめプロジェクトファイル(*.KPJ)を指定して起動することもでき  ます。この時は、プロジェクトファイルはパス名を付けて指定してください。  例: >RPTSETUP /VR5400T C:\PROJECT\TEST1\PRTVR5400T.KPJ サンプルプログラムについて --------------------------  システムコールのサンプルプログラムは、Ver.1.10からのバージョンに  対応したものです。Ver.1.10以前のパートナーでは動作しません。 SYSC(システムコールの制御)コマンドについて ------------------------------------------ 1)この機能は暫定対応の機能です。   制限事項がありますので、予めご了解の上ご使用下さい。 2)システムコール機能がONのときは、プログラムがブレーク(強制ブレーク、   ブレークポイント等)するまでは他のコマンドを実行することはできません。   コマンドウィンドウへの文字列入力、強制ブレーク以外の操作を行った場合の   動作の保証はしていません。 3)システムコール機能がONのとき、ウィンドウのフォーカス(アクティブな   ウィンドウ)を変更した場合は、プログラムを強制ブレークします。   システムコール機能を使用する場合は、あらかじめウィンドウのフォーカスを   コマンドウィンドウに移しておいてください。 4)プログラムをロードした場合は、システムコール機能は自動的にOFFになり   ます。ただし、再ロードの場合は現在の機能状態を保持します。 5)バージョン1.10からインターフェースが変わりました。R10,R11からR1,R2に   変更されました。 6)システムコール機能の自動設定がVer.1.10以降で使用できます。   ロードした時のデバッグ情報に"midas_syscall"というラベルがあった場合、その   アドレスをエントリポイントに登録し、システムコール機能を自動的にONする   機能です。 プログラムのロード(Lコマンド)について ----------------------------------------  プログラムをロードした時は、イベントブレークポイントを含め、すべての  ブレークポイントが解除されます。  ただし、再ロードの場合は現在の設定を保持します。 エラーメッセージについて ------------------------ 1)”モニタプログラムが正しく実行できません”   これは、CPUへのレディ信号がアクティブにならない場合に発生します。   通常、そのような状態になるメモリ、I/Oアドレスへのアクセスで発生します。   パートナーは、エラーが発生した時点で各ウィンドウの処理を中断します。   この場合は、各ウィンドウ内のアドレスを変更してください。   レジスタウィンドウでは、メモリ表示を解除することでも対応できます。   ヒストリウィンドウでは、トレース出力中にそのようなアドレスがあるため、同じ   トレース条件でリアルタイムトレースを行うと同様にエラーが発生しますので、   リアルタイムトレースの設定を変えてください。   また、環境ファイル(RPTVR5400T.CFG)のMAP指定によって対応することができます。   これは、コマンドからアクセス可能なメモリ領域を指定するものです。コマンドから   のアクセスを制限します。マニュアル、RPTSETUPのHelpを参照してください。   ただし、パートナーのコマンドでのアクセスを制限するだけで、ヒストリ等の   RTE-VR54XX-TPによるアクセスは制限できません。 2)"プログラムが正しく実行できませんでした" または、   "プログラムが正しく実行できませんでした、CPUをリセットします"   これは、ステップ実行時に、プログラムがブレークしない場合に発生します。   ソース行とオブジェクトが合っていないとき、プログラムが正しくないとき等に   可能性があります。   パートナーは、自動的に強制ブレークによってプログラムの実行を中止しますが、   強制ブレークでもブレークしない場合は、CPUをリセットします。 INITコマンドの初期化について ----------------------------  INITコマンドよって初期化をした場合は、ENVコマンドやROMコマンドなどの初期化  コマンドで設定した内容も失われますので、再度設定を行なってください。 リアルタイムトレースについて ---------------------------- 1)リアルタイムトレースは、プログラム実行(Gコマンド)でのみトレースされます。   カム、トレース、ステップ、リターン実行ではトレースされません。 2)トリガを設定してトレースを行った場合、トレースが終了した時はメッセージを表示   します。これは、プログラムが実行中の場合に表示します。   ヒストリを表示したい場合は、強制ブレークを行うか、ブレークポイントでブレーク   するのを待ってください。 3)ヒストリ表示において、同じアドレスのサイクルが続けて表示されることがあります。   これはサイクルのステータスが異なるためです。命令の実行は後方のサイクルで行われて   います。 MAPコマンドの追加 --------------------  バージョン1.10から、コンフィギュレーションファイルで設定したメモリ空間を表示する  MAPコマンドが使用できます。 CACHEコマンドの追加 ------------------------  バージョン1.20から、キャッシュのフラッシュと初期化を行うコマンドCACHEコマンドが  使用できます。  実行メニューからダイアログにて実行することもできます Flash-ROMの書き込みについて ---------------------------  Flash-ROMへの書き込み時にエラーがあった場合、管理バッファ上にDirtyの状態が  残ります。この状態で、LoadやFill等でFlash-ROMへの書き込みを行うと正しく動作  しません。ZFコマンドで管理バッファをクリアするか、エラーの発生する障害を取り  除いてから行ってください。 CPUによる制限 ---------------- 現在、CPUの機能により制限されている項目です。 1)実行アドレスイベントブレークとハードウェアブレークポイントは、指定したアドレスを   含む8バイトバウンダリで動作します。そのため、8バイトバウンダリ内の両方の   アドレスでブレークします。 RTE-2000-TPの対応 -----------------  RTE-2000-TPへの対応によって、以下のコマンドが変更されています。  ・ROMコマンド    RTE-1000-TPを使用する場合には変更はありません。    RTE-2000-TPを使用する場合は、次のように変更されました。    1) EMEM基板毎の設定をするため、対象となる基板毎にROM1,ROM2,ROM3,ROM4という     コマンドになりました。オプションは同じです。     ダイアログコマンドでは設定する基板を選択します。    2)ROM1/2/3/4コマンドとEMEM基板の関係は次のようになっています。     この関係に合わない設定はできません。 対象基板の     ROMコマンド バス幅 スロット位置 使用できないROMコマンド ----------------------------------------------------------- ROM1 8-bit #3 16-bit #3 32-bit #3+#4 ROM2 64-bit #3+#4+#5+#6 ROM2, ROM3, ROM4 ----------------------------------------------------------- ROM2 8-bit #4 16-bit #4 ----------------------------------------------------------- ROM3 8-bit #5 16-bit #5 32-bit #5+#6 ROM4 ----------------------------------------------------------- ROM4 8-bit #6 16-bit #6  ・NROMコマンド    RTE-1000-TPを使用する場合には変更はありません。    RTE-2000-TPの場合には、指定領域の最小単位が変更されました。    エミュレーションしているROMのサイズに応じます。     8/16-bit:128K-byte単位     32-bit :256K-byte単位     64-bit :512K-byte単位  ・ENVコマンド    プローブの種類とエミュレーションROMボードの種別等の表示内容が変更、追加され    ました。 RTEのチャンネル番号の指定 -------------------------  RTEのチャンネル番号は、環境設定プログラム(RTESETUP.EXE)で指定します。  RTEのチャンネル機能を使用しない場合は、0を選択してください。 FLASH_MEM2の記述について ------------------------  この記述は、FLASH_MEMの書式でサポートされていないデバイスのときに使用します。  以下の書式でCFGファイルに記述します。  FLASH_MEM2 開始アドレス,タイプ,セクタサイズ:セクタ数[,セクタサイズ:セクタ数[,セクタサイズ:セクタ数[,・・・]]],CPUバス[,ROMバス] 開始アドレス フラッシュメモリの開始アドレス(16進数)を指定します タイプ アルゴリズムタイプ(16進数)を以下のいずれかを指定します  0 AMDタイプ  1 Intelタイプ  1001 Intelタイプ、ライトバッファ有 セクタサイズ:セクタ数  デバイスの仕様を記述します。セクタサイズ:セクタ数で1セットとし、               128セットまで指定できます。 セクタサイズ 1セクタのサイズ(16進数) セクタ数 連続するセクタ数(10進数) CPUバス CPUのバス幅で8/16/32のいずれかを指定します。 ROMバス フラッシュのバス幅を指定します。 8/16のどちらかを記述します(CPUバスと同じ場合は省略可)。  例) FLASH_MEM2 bfc00000,0,10000:127,2000:8,32,16 ; Top boot FLASH_MEM2 bfc00000,0,2000:8,10000:127,32,16 ; Bottom boot Microsoft, MS, MS-DOS, Windows, Windows NT は米国マイクロソフト社の商標です。 その他、会社名,製品名は各社の登録商標ならびに商標です。