》》PARTNER−VR5500−CB《《                               2002.11.04                              株式会社マイダス・ラボ このドキュメントには、PARTNER-VR5500-CB Version 3.00に関する補足説明が記述され ています。ご使用の前に必ずお読みいただくようお願いいたします。 アップデートについて -------------------- アップデートする際の注意事項を以下に示します。 1.アップデート用インストーラでインストールする場合   以前のバージョンが既にインストールされていなければなりません。   アンインストールする必要はありません。 2.以前のバージョンで作成したプロジェクト   そのまま使用できます。 3.サンプルプログラムのフォルダ   アップデート用インストーラは、インストールするフォルダのSamplesフォルダ内の   すべてのファイルを削除してからインストールをします。   そのため、必要なファイルがある場合は、インストール前に保存をしてください。 Windows NT/Windows 2000でのインストールについて ----------------------------------------------- WindowsNTまたはWindows 2000にPARTNER-VR5500-CBをインストールすると、環境設定 プログラムへのショートカットは個人用プログラムグループに作成され、共通プログラム グループには作成されません。 そのため、他のユーザーがインストールした場合には、RPTSETUP.EXEへのショートカット がスタートメニューで見ることができません。このような場合は、カレントディレクトリ をRPTSETUP.EXEがインストールされているディレクトリに移動し、上記のように起動パラ メータ"/VR5500C"を指定してRPTSETUP.EXEを起動してください。 このように起動した後、プロジェクトの登録を行う時に存在しないプログラムグループを 登録先として指定すると、その新しいプログラムグループにRTESETUP.EXE起動用のショー トカットが同時に作成されます。 また、RPTSETUP.EXEで"開く"を行った場合、通常は前回開いていたプロジェクトのディレ クトリがカレントディレクトリとなります。しかし、他のユーザがインストールした RPTSETUP.EXEを使用する場合は、カレントディレクトリが必ずRPTSETUP.EXEを起動した ディレクトリになります。このような場合には、プロジェクトを登録してその登録した ショートカットからPARTNERを起動するようにすると便利です。 マニュアル、ヘルプについて -------------------------- マニュアルは全般的な操作方法を説明した『PARTNER-PCマニュアル(共通編)』とCPUに 依存した違いを補足した『PARTNER-PCマニュアル(個別編)』の2部構成となっています。 また、オンラインヘルプ機能を備えていますので合わせてご活用ください。 環境設定プログラム RPTSETUP.EXE の起動について ---------------------------------------------- RPTSETUP.EXE起動時には、必ず "/VR5500C"の起動パラメータを指定してください。 インストール時に作成されるRPTSETUP.EXEへのショートカットは、この起動パラメータを 指定しています。 また、予めプロジェクトファイル(*.KPJ)を指定して起動することもできます。この時は、 プロジェクトファイルはパス名を付けて指定してください。 例: >RPTSETUP /VR5500C C:\PROJECT\TEST1\PRTVR5500C.KPJ SYSC(システムコールの制御)コマンドについて ------------------------------------------ 1.SYSCALL機能がONのとき、プログラムがブレーク(強制ブレーク、ブレーク   ポイント等)するまでは他のコマンドを実行することはできません。   コマンドウィンドウへの文字列入力、強制ブレーク以外の操作を行った場合の   動作の保証はしていません。 2.ユーザプログラム実行中にウィンドウのフォーカス(アクティブなウィンドウ)   を変更した場合は、プログラムを強制ブレークします。SYSCALL機能を使用する   場合は、あらかじめウィンドウのフォーカスをコマンドウィンドウに移しておいて   ください。 3.プログラムをロードした場合は、SYSCALL機能がOFFになります。ただし、   再ロードの場合は現在の状態を保持します。 4.SYSCALL機能の自動設定を行うようにしました。ロードした時のデバッグ情報に   "midas_syscall"というラベルがあった場合、そのアドレスをエントリポイント   に登録し、SYSCALL機能を自動的にONにします。 5.SYSCALL機能の許可・禁止   SYSCALL機能を利用する場合は、コマンド・ウィンドウで以下に示すコマンドを   入力します。    許可: >sysc midas_syscall    禁止: >sysc off 6.SYSCALL中の強制ブレーク   SYSCALL機能を使用している場合に強制ブレークをさせた場合は、ブレークアドレス   がSYSCALLのエントリになります。この場合はSYSCALL機能が無視されます。 7.SYSCALL中のメッセージ   SYSCALL機能を使用している場合には、「ユーザプログラム実行中」のメッセージは   表示されません。 制限事項 -------- 1.ステップ実行の速度   ステップ実行時にウォッチウィンドウ、ローカルウィンドウ、バックトレース   ウィンドウ、スタックウィンドウが開いている場合には、必要になる情報をメモり   に取りにいくため、ステップ速度が非常に遅くなる場合があります。   ステップ速度を早くする場合には、上記のウィンドウを閉じた状態で実行して   ください。 2.GO実行及びステップ実行時のブレーク   GO実行及びステップ実行時にアクティブなウィンドウを切り替える操作、または   サイズの変更操作をした場合には強制ブレークします。   ブレークさせたくない場合には、停止中に上記のような操作をするようにして   ください。 3.ブレーク命令   ブレークポイントやシングルステップ時に設定するブレークコードはBREAK命令   を使用します。したがって、ユーザプログラムでこの命令を使用することはでき   ません。 4.ステップ実行不可能な命令   以下のに示す命令はステップ実行ができません。    BREAK命令: ブレークと解釈し未定義エクセプションの発生を通知します。    ERET命令: 実行前に設定された必要なレジスタの内容が変化するため、          誤って実行した場合の動作は保証できません。 5.割込みを禁止する操作命令のステップ実行   ステップ実行はできません。誤って実行した場合には、CPUがハングアップした   誤って実行した場合は、コマンド・ウィンドウで以下に示すコマンドを入力し   ます。    初期化コマンド :>init (RTEボードのソフトリセットとPARTNER自身の初期化)     または    リセットコマンド:>reset(RTEボードのソフトリセット)   上記のコマンドを実行してもモニタに接続できない場合は、ボードのリセット後   再度、上記のコマンドを実行してください。 6.SYSCALL機能の許可・禁止   SYSCALL機能を利用する場合は、コマンド・ウィンドウで以下に示すコマンドを   入力します。    許可: >sysc midas_syscall    禁止: >sysc off 7.SYSCALL中の強制ブレーク   SYSCALL機能している場合に強制ブレークを実施した場合は、ブレークアドレス   はSYSCALLのエントリになります。この場合はSYSCALL機能が無視されます。   (出力ではその時点のデータが消滅します。入力では不定なデータが入力され   ます)。 8.SYSCALL中のメッセージ   SYSCALL機能を使用している場合には、「ユーザプログラム実行中」のメッセージは   表示されません。 バージョン履歴 -------------- 2002.11 - V3.00   ・Green Hills社製コンパイラで作成したDWARF2形式のデバッグ情報に    対応しました。このための特別な設定はありません。   ・Green Hills用のサンプルプログラムをDWARF2形式に変更しました。 2001.04 - V1.00(Beta)   ・暫定リリース Microsoft, MS, MS-DOS, Windows, Windows NT は米国マイクロソフト社の商標です。 その他、会社名,製品名は各社の登録商標ならびに商標です。